鎌倉時代の古名刀『大和千手院』大和五派最古の流派 大磨り上げ無銘 本阿弥光遜鞘書極め 九州の旧家から初蔵出し品

種別 わきざし
長さ57.9㎝ 反り1.1㎝
元幅2.99cm 元重ね0.64cm 先幅1.93cm 先重ね0.53cm 刀身重量545g
計測に際し誤差はお許し下さい。

奈良の若草山の山麓に千手観音をまつる千手堂があり、
この地に住して作刀していた刀工達が千手院派と言われて
います。大和伝の大きな流派である大和五派の中で発祥が
最も古く、平安時代後期に遡ります。しかし、寺院に隷属
していた為か古い時代の在銘作は殆ど残されていません。
鎬造、庵棟、身幅広め、元先の幅差が開き、重ね厚く、反りややつき、
切先は中切先が詰まりごころとなっています。大和物らしい
古雅な体配を示していると思います。板目肌に大肌や
流れ肌などが交じり、地沸がつき、地景が細かに入り、大和物
らしい鍛えであると思います。刃文は直刃調に小乱れ交じり、
匂深く、小沸がついて、金筋や砂流しがかかっています。
帽子は直ぐに入って掃きかけて焼詰めごころになっています。
旧家からの初蔵出し品です。前回研磨からは相当の時間が
経過していると思われます。大磨り上げ無銘で昭和初期の
大鑑定家であった本阿弥光遜の鞘書があり大和国千手院に極められています。

ヤマト運輸にて東京発となります。120サイズでの発送を予定しています。

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